■ペレットストーブ・ペレットボイラーの煙突■

ペレットストーブには煙突が必要です。煙突と言っても一般的には排気筒と呼ばれています。具体的には薪ストーブの様に軒の上まで立ち上げる必要はなく屋外に排気できれば良いというものです。そのため薪ストーブよりも設置場所を選ばず、低価格で設置出来、少しの知識でメンテナンスも自分で出来ます。これはほとんどのペレットストーブには排気ファンがついているためで、自然な排気力「ドラフト」を必要としないためです。もちろん排気ファンがないペレットストーブもありますのでこの場合は高い煙突が必要になります。また突然の停電や故障で排気ファンが止まる場合は火災の危険があります。その様な場合には自然ドラフトが危険回避に役立ちます。最低限の煙突立上げは必須うとなります。ご注意して頂きたいのは価格を優先するあまり極端に短い排気筒にしたり、薪ストーブ・ペレットストーブ用の排気筒部材を使わずガス用排気筒を使う業者がいますので事前に確認して下さい。ユーロストーブではイタリア・SAVE(サーベ)社のペレットストーブ・ペレットボイラー専用排気管を使用します。厚さ1.2mmのスチール管ですが内外表面はエナメルコーティングが施されておりますので腐食しづらく灰やタール等の付着が少ないので耐久性があり、メンテナンスしやすくなっております。

■ペレットストーブ・ペレットボイラーの煙突設置基準■

ペレットストーブ・ペレットボイラーの煙突の設置基準はペレットストーブの排気温度により薪ストーブとは異なる設置基準が設けられております。

<ペレットストーブの煙突に関する建築基準法>

■これまでの建築基準法

薪ストーブの煙突に関する建築基準法・<建築基準法施行令第115号>
これまではペレットストーブも薪ストーブと同じ建築基準法が適用されたきました。
建築基準法.pdf
PDFファイル 15.2 KB

■排気温度が260℃以下のペレットストーブの煙突は排気筒という位置づけになります。

ペレットストーブの煙突に関する建築基準法適用除外・<建設省告示第1404号>
薪ストーブに比べて排気温度が低く、排気ファンを有するペレットストーブの煙突は以前の薪ストーブに対する建築基準法の適用除外例が追加になりました。テルモロッシのペレットストーブもこちらに該当します。
taika-1098.pdf
PDFファイル 125.0 KB

<テルモロッシのペレットストーブの排気筒設置標準まとめ>

テルモロッシのペレットストーブの排気温度は260℃以下です。

従って煙突ではなく排気筒とうい位置づけになります。

<建築基準法施工令第115条及び建設省告示第1404号による>

※お使いのペレットストーブの公的に認証された排気温度を確認して下さい。

 

■排気筒外周部と不燃材の壁との距離は排気筒排気内径の1/2以上の離隔距離をとること。

■不燃材の壁貫通部は厚さ2㎝以上の金属以外の不燃材にて断熱すること。

■煙突トップは下記位置に可燃物が無いように設置すること。

<煙突トップに防風板を設けて排気が全周にわたって水平方向に排出する場合>

 水平方向:30㎝ 上方:30㎝ 下方:15㎝ の範囲に可燃物が無いこと。

<煙突トップに防風板を設けて排気が全周にわたって鉛直平面に排出する場合>

 水平方向:15㎝ 上方:60㎝ 下方:15㎝ の範囲に可燃物が無いこと。

<煙突トップが下向きの場合>

 水平方向:15㎝ 上方:30㎝ 下方:60㎝ の範囲に可燃物が無いこと。

■煙突の立上げ高さに規定はないですがストーブ高さ以上かつ1m以上を推奨します。

 また横引き長さは立上げ高さ以下として下さい。理想は1.5m以上の立上げです。

■ペレットストーブの煙突・排気筒の推奨事項