■42℃センサーのトラブル

42℃センサーはストーブの着火、消火を確認しているセンサーです。ET1000、3001以外の新しいモデルでは排気温度センサーで同じ役目をしています。42℃センサーはストーブ内部の燃焼室壁に装着されています。ET1000、3001の場合はストーブに向かって右側のサイドパネルを外すと確認出来ます。

ペレットストーブ
ET3001の42℃温度センサー

左の写真はET3001の42℃センサーです。ET1000も同じ場所に装着されています。


■42℃センサーのトラブル症状

42℃センサーに問題がある場合、下記症状があります。

■スタートから10分ぐらいで着火したのに20分後の通常運転モードに切り替わった途端、消火

 モードになり火が消えた。この場合「AL AC」がエラー表示されます。

 (ALADINOリモコンの場合はエラーメッセージが流れます。)

■通常運転モードで順調に燃えているのに突然消火モードになり火が消えた。

 この場合「AL PE」がエラー表示されます。

 (ALADINOリモコンの場合はエラーメッセージが流れます。)

■トラブルの原因

トラブルの原因が42℃センサー自体の故障または接続コネクター部の接触不良です。

接触不良の場合はコネクター端子(金属部)とセンサー端子を磨いたり、接点復活剤を塗布してみて下さい。

■42℃センサーの故障原因

42℃センサーの故障の原因は過熱が原因です。42℃センサーは取り付けられた壁の温度が42℃以上になると内部の金属が伸びて(変形して)導通する仕組みです。ここに100℃以上の温度が掛かると金属が伸びすぎて戻りにくくなり、正常な信号が出なくなります。

また一旦変形すると完全に冷めきった時は問題ないが熱が掛かると著しく変形してエラーになる場合がございます。この様な場合は交換が必要です。

ペレットストーブ
42℃センサーの内部

左の写真はセンサーの中身です。

過熱が進むと板バネが変形して正しく熱(42℃)に反応しなくなります。


■対策

対策としては温風ファンのレベルを上げることです。温風ファンは加熱された部分に風を当てて熱交換した暖かい風をストーブから出す役目をしています。つまりストーブ内部に過剰な熱が籠らないよう冷却ファンの役目も兼ねております。ストーブの上手な使い方は火力は弱め、温風は強め(最大が望ましい)です。折角の熱も排気と一緒に捨てることの無い様に上手に使って下さい。

■応急処置

42℃センサーが壊れて交換部品がすぐに用意できない場合は応急処置にて対応する方法があります。但し、これはあくまで緊急的な処置ですので必ず代理店(エコサーモフレンズ)へご依頼ください。ご自分で処理された場合の不具合に対しては一切保証出来ません。

42℃センサーの信号は単純にON/OFFです。

つまり、下記写真の様にセンサーへ接続されている両方のコネクターをリード線などで直結すると常にONの信号となります。

これでエラーで停止することはありませんが排気ファンが回っている間は常に送風ファンも回っていますので冷たい風が吹くことになりますのでご了承下さい。

ペレットストーブ
42℃センサー不良時の緊急処置