■ペレットストーブのシーズンオフのメンテナンス■
ペレットストーブの日々のお手入れは勿論ですがペレットストーブを長年故障なしでお使いになりたければストーブの排気経路のお掃除が大事になります。テルモロッシのエコサーモの場合メーカーの推奨は1ヶ月に一度のメンテナンスを推奨しております。経験上からでも最低シーズン中に一度、シーズン終了後に一度はこのメンテナンスを行って下さい。
基本的にはユーザー様にも行って頂ける様に取扱説明書にもご説明しておりますが無理な場合は設置業者または販売代理店へご依頼下さい。
■エコサーモ1000■
毎日 :燃焼皿(空気穴を確保して下さい)の灰を捨てて制御板をセットしなおして
下さい。(下図2参照)
2日おき :下図3のV部分(灰受け)の灰を捨てて下さい。
毎週 :燃焼皿下のV1に溜まった灰を取り除いて下さい。
V1は掃除機で吸うのが簡単です。(下図3参照)
2週間おき:ストーブの排気口直後の90度管をクリーニングして下さい。
毎月 :A1、A2を開けて確認・クリーニングして下さい。(下図1,4参照)A3は両サイドを内側に押して上へ持ち上げると外れます。A1は天板タイル、鋳造枠、送風制御プレート(ネジを緩めて)を取り外して確認して下さい。
:排気管(特にストーブ排気口直後)に堆積物がないか確認して下さい。
:ペレットタンクを空にして底に溜まった粉末を掃除機で吸って下さい。
:図5の送風ファンの埃を取り除いて下さい。
シーズン終了時または必要に応じてこれらのメンテナンスはブラシや掃除機を使って必ず実施
して下さい。
毎年1回は排気管をクリーニングして下さい。燃焼室は綺麗に灰を取り除き、防錆油を塗布する
とさび難くなります。
クリーニングに水フィルター式の掃除機を使うと非常に便利です。ガラスのクリーニングは
湿った布や新聞紙などで掃除して下さい。ただし、ガラスが冷えた状態で行って下さい。図2の
炎の制御板を正しくセットしておけば、ガラスは汚れにくく簡単な掃除で綺麗になります。
サイドパネルは柔らかい布と水で拭いて下さい。
■エコサーモ6000・8000の大事なメンテナンス
エコサーモ6000・8000クラスの場合は燃焼室背面の構造が異なります。シーズンオフには必ず下記メンテナンスを実施して下さい。
ガラスドアを開けて灰受けを取り除くと燃焼皿の下の隙間に約40㎝ほどの長方形のプレートが3本のネジで固定されています。ネジを緩めてプレートを外します。
写真の様に燃焼室裏の灰がびっしり溜まっているのが確認出来ますのでこれを除去して下さい。
S字パイプ用の掃除ブラシを差し込んで上部の灰を掻き落として下さい。
燃焼室の壁を外すと背面は左写真の様になっています。シーズンオフの湿気で灰が固まると背面に灰が溜まりだし排気口を塞いでしまいます。
■メンテナンスの実例■
ペレットストーブ・テルモロッシ・エコサーモ1000のメンテナンス
ペレットストーブをはじめとしてペレットボイラー、薪ストーブはシーズンオフになりますとメンテンスが必要となります。最適なメンテナンスでペレットストーブの耐久性は格段に向上します。またシーズンスタートにおいてもメンテナンス不良による不具合も防止出来ます。最も良い方法は信頼のおける代理店「エコサーモ・フレンズ」へご依頼頂くか本解説にてご自分で実施頂く事も可能です。テルモロッシのペレットストーブをより深く勉強されたい方は是非チャレンジしてみて下さい。但し、事前に手順を確認したりご不明な点は必ずユーロストーブまたは施工代理店の「エコサーモフレンズ」までお聞きの上、実施して下さい。
またET1000とET3001の構造はほとんど同じですので下記手順にてET3001もメンテナンス頂けます。
1「ペレットタンクのクリーニング」
シーズン終了時に使い残ったペレットを全て取り出してペレットタンクを空にして下さい。湿気が多い夏場にそのままにしておくと湿気を吸って脆くなったり、着火しづらくなります。ポリ袋等に入れて密閉しておけば来シーズンも使用可能です。
取り上げたらペレットタンクの底に溜まったペレットの粉を掃除機で吸い上げて下さい。粉が溜まったまま使用し続けるとオーガスクリューの目詰まりの原因になります。またこの作業はシーズンオフだけではなくシーズン中も月1回またはペレットを100kg使用したら実施することをお勧めいたします。
※一度ペレットタンクを空にすると次回着火時にペレットを巻き上げるまでに時間が掛かり着火を失敗する場合があります。この場合は燃焼皿のペレットを取り除いてもう一度着火操作を行って下さい。
2「ストーブ内部のクリーニングの方法」
ペレットタンクの蓋を開けて天板奥の2本のネジを緩めて本体から天板を外して下さい。
※この時もし天板タイルを固定していない場合、落下させて破損する場合がありますので事前に天板タイルは外して安全な場所に置いて下さい。
ストーブ内部もハウスダストにより汚れていますのでサイドパネルを外してクリーニング出来る様にして下さい。温風ファンや内部を掃除機で埃を吸いだして下さい。
※電子部品(基盤)には触らないで下さい。また作業中はコンセントを必ず抜いて行って下さい。
サイドパネルを外したら送風口のカバーを外して下さい。1本のネジを外してプレートを手前に引き出すと外せます。
送風口のカバーを外すと蝶ネジで固定されたステンレスプレートがあります。蝶ネジを緩めてステンレスプレートを外すと写真のようにお掃除口を確認できます。
※ここをお掃除する場合、メインスイッチを入れて排気ファンが回っている間にお掃除すると灰が部屋に飛び散らず吸い込まれますので賢いやり方です。
上部のお掃除口より燃焼室の裏側についている灰を掻き落とす事が出来ます。掻き落とすのに使用するのは左のお掃除ブラシです。これはホームセンターで売っている洗面所の排水口などのお掃除する為の道具です。
ブラシ部分が大きく硬めのものをお勧めいたします。写真のブラシは少し小さめですね。
燃焼室の裏側へブラシを入れて上下に動かし灰を掻き落として下さい。
掻き落とした灰はストーブ下の灰だまりへ集められます。
ここにもお掃除口がありますので左の写真の様にアンダーパネルを外して下さい。
※アンダーパネルは両端に広がる様に取り付けられていますので外す際は逆にプレートすぼめる様にすると外せます。
天板のお掃除口同様に蝶ネジを緩めてプレートを外してお掃除口を開けて下さい。
左の写真は1シーズン使用した状況です。こちらに溜まった灰を取り除いて下さい。掃除機で吸い出すのがベストです。
※月に1回またはペレット100kg使用後に掃除することをお勧めします。特に全木ペレットをご使用の場合、ホワイトペレットに比べて5倍以上の燃焼灰が排出されます。
掃除機で吸うとこの様になります。この左に排気ファンがあります。
■テルモロッシ・ペレットストーブ豆知識■
テルモロッシのペレットストーブ・ペレットボイラーにはこの様に排気ファン手前に灰だまりがあります。これは国産のペレットストーブやペレットボイラーにはあまり見られない構造です。この様な設計にすることにより排気ファンの負荷を軽減して寿命を伸ばします。また排気口からの灰や火の粉の飛散を低減防させるので安全で壁等が汚れにくくなります。そのためにもこちらの掃除は最も大事な部分ですので常にメンテナンスする事を心がけて下さい。尚、メンテナンス不良による不具合は保証期間内であっても保証出来ません。
機器周辺のハウスダストやこぼれたペレット等を取り除いて下さい。
掃除機や乾いた布、刷毛などをご使用下さい。濡れたウエスは使用しないで下さい。錆びや電子機器不良の原因となります。
最後に燃焼室の壁に付着した灰をおとしたらそこへ防錆油を軽く塗布して下さい。これで作業は終了です。
ご自分で無理だと思ったら代理店(エコサーモフレンズ)へご依頼下さい。
防錆塗料を再塗布しても問題ありません。
また、出来るだけ錆を防ぐためには煙突トップを塞いで燃焼室内に衣装ダンス用の除湿剤を入れておくのも効果的です。
※エコサーモ3001のメンテナンス方法はエコサーモ1000と全く同じですので参考にして下さい。