■送風・温風ファンの故障診断■

テルモロッシの送風ファンは非常に耐久性が高く、これまで数百台以上納品させて頂いておりますが、交換した事例は聞いておりません。故障かなと思ったらこちらを参考に確認して下さい。ここではET3001サーモコンフォートを例にご説明いたします。

■ET3001の場合

ペレットストーブ

ストーブに向かって右のサイドパネルを外すとマザーボードの下に送風ファンがあります。


ペレットストーブ

42℃センサーでご説明しましたが、実際に燃焼させなくても送風ファンを作動させる事が出来ます。42℃センサーのコネクターを抜いてリード線で直結します。

背面のメインスイッチを入れると排気ファンと同時に送風ファンが作動します。

これはストーブが燃焼していると勘違いしている状態です。

これは排気ファンが作動している20分間のみ

有効です。

 


上記作業で送風ファンの作動が確認出来ない場合は、下記手順に従って確認して下さい。

ペレットストーブ

ET3001の場合は緑の配線が送風ファンへ電圧を供給しています。

左の写真の緑のソケットの一番下の2か所です。まずはマザーボードから電圧(交流)が正しく供給されているか確認して下さい。

<ET3001で50HZ地域の場合>

送風レベル1:約80V

送風レベル6:約220V

※ソケットが奥まで差し込まれているか確認して下さい。


ペレットストーブ

左写真のコネクター部でも計測出来ます。


マザーボードから正しく電圧が供給されていればマザーボードは問題ないと思われます。

たまにあるのは配線が正しく結束されていなかったり、間違った配線の場合です。

例えばストーブの掃除中に誤って配線が抜けて、繋ぎ直したが間違っていた等です。

正しく結線されているかもう一度下記写真を参照して確認して下さい。

また、コネクター内部で正しく結線されていない場合がありますのでご確認下さい。

※コネクターには2本~3本の配線が挿入されています。2本が結束されているか確認して下さい。

ペレットストーブ

写真はマザーボードです。9、11はヒューズです。ヒューズが切れていないか確認して下さい。上蓋を引き抜くとヒューズが取り出せます。

 

9:3.15A(3Aでも可)

11:1A


ペレットストーブ

マーザーボードから出ている緑のリード線と

送風ファンからの2本の線の組み合わせです。

緑と水色、緑と黒と白の組み合わせです。

※配線の色は製造時期により異なる場合がございます。


ペレットストーブ

もう一つのコネクターの組み合わせです。

黄・緑と黄・緑、茶と白の組み合わせ。

 

※黄・緑の配線はアースです。ストーブのフレームに接続されていますので確認して下さい。


ここまで問題なければ、白いリード線でつながっているコンデンサか送風ファン自体に問題があると思われます。部品交換が必要になりますので施工代理店へご連絡下さい。

■ET1000の場合

ET1000の場合は左の写真のコネクターで

電圧を確認します。

送風レベル1で125V前後

送風レベル6で200V前後です。