■ペレットストーブの不完全燃焼■
ペレットストーブにおいて不完全燃焼は良く見られます。その原因のほとんどは燃料のペレットが原因です。ホワイトペレット、全木ペレットに関わらず不完全燃焼を引き起こすのはクリンカーです。また日々のメンテナンス(事前のお手入れ)を怠ると同様に不完全燃焼が見られます。下記事例を参考にして下さい。
但し、「これまで何ともなかったのに急に不完全燃焼を始めた。」「昨シーズンは大丈夫だったけど今シーズン、使い始めたら不完全燃焼を起こした。」などの場合は別の原因が考えられますのでストーブの状態をよく確認して下さい。
■不完全燃焼の炎■
ペレットストーブの不完全燃焼は炎の色が赤っぽく、薪ストーブのように揺らいだ大きな炎が特徴です。一見、揺らいだ炎は雰囲気が良く見えますが実は燃焼空気が不足している不完全燃焼の状態です。全然温まらず、ガラスや燃焼室はすぐに煤けてしまいます。
不完全燃焼の炎です。
原因1:クリンカー
クリンカーの原因はペレット燃料そのものにあります。一部国産メーカーおよび海外のペレットボイラーにおいては対応できる燃焼システムがありますが、ヨーロッパの規格においては室内で燃焼させるペレットストーブにおいてはクリンカーの出ないホワイトペレットを使うことが定められています。日本においては少なくとも認証を受けたペレットを購入されることをお勧めいたします。集成材、産廃物を原料とするペレット、バークペレットなどはテルモロッシのペレットストーブには使用しないで下さい。
クリンカーの一例です。炎を見ておかしいと感じたら火を止めて燃焼皿を確認して下さい。
<他のクリンカーの例と不完全燃焼の炎>
ペレットストーブ自体での対策は困難ですのでペレットを交換して下さい。
「これまで同じペレットを使って問題なかった。」
「このペレットは特別に作っている。」
「他社のストーブでは問題ない。」
等とおっしゃられる業者もいますが、それは現実を見ない業者です。ご注意下さい!