■テルモロッシの着火ヒーターの交換■

自動着火式のペレットストーブの場合、最も早く消耗するのが着火ヒーターです。これはテルモロッシのエコサーモシリーズでも同じ事です。ユーロストーブでは常に在庫しておりますので即日出荷が可能です。ご安心下さい。

着火ヒーターの耐久性は着火回数とヒーター周りの掃除レベルで左右されます。頻繁に着火、消火を繰り返すとそれだけ劣化します。またヒーター周りの掃除を怠ると、ヒーターへの熱影響が大きくなり耐久性を低下させます。同様に着火失敗につながりますので燃焼皿同様にヒーター周りのお掃除も忘れないで下さい。

■着火ヒーターの故障診断方法

まずは着火ヒーターの不具合を検証しましょう。

ヒーターの故障は下記の2つです。

■内部の熱線が断線した。

■内部の熱線が断線し、外管のステンレスに接触してショートした。

※ショートするとストーブのヒューズが切れて電源が入らなくなります。この場合は、ヒーターのショートが原因です。ヒューズを交換する前に着火ヒーターを交換して下さい。

<内部の断線の確認>

ペレットストーブ

テスターでヒーターの2本の端子間の抵抗を見ます。

227Ωぐらいの抵抗(導通)があればOKです。

導通がない場合(抵抗が計測出来ない)は断線しています。


※抵抗が正常でも劣化している場合があります。劣化の極端な例については下記クリックして頂き「着火ヒーターの劣化について」の項を参照して下さい。

<ショートの確認>

ペレットストーブ

内部でショートしているか確認するためには片方の端子とヒーターの外管の抵抗(導通)を見ます。ショートしていなければ左の写真の様に導通がありません。またもう片方の端子とヒーター外管の導通も確認します。

もしどちらかの導通が確認されたらヒーターを交換して下さい。ヒーターを交換したらマザーボードまたは背面パネルの電源コード差込口横のヒューズが切れているはずなので交換して下さい。

※テスターによってはM(メガ)Ω単位まで測定出来るテスターがございますが0.2MΩ以上の抵抗でしたら導通は無いと判断して下さい。


■着火ヒーターの交換方法

ここではエコサーモ3000にてご説明いたします。他の機種でもほとんど交換要領は同じです。

■ストーブの天板を取り外してストーブに向かって左側のサイドパネルを外します。

 

ペレットストーブ
ヒーターの固定ネジを外す

着火ヒーターを挟んで固定しいるネジを外します。挟んでいるプレートを少し押し広げて下さい。

現在はネジはM4のボルトスクリューになっていますのでボックスレンチを準備して下さい。

(プラスドライバーは使用できません。)


ペレットストーブ
M4x0.75x25mm

最新のモデルは左写真の様にボックスレンチ

のみで緩めるネジが使われております。

5.5mmのボックスレンチをご使用下さい。

 

ネジはM4x0.75長さ25mmのネジです。

破損した場合は市販品をお求め下さい。


ヒーターを引き抜く
ヒーターを引き抜く

そのままヒーターを引き抜きます。ET3000はオーガモータを外さなくても交換できましたが現在のET3001をはじめ全ての機種でオーガーモーターを外ずす必要があります。 また同時にオーガーモーターをメンテナンスすることをお勧めします。メンテナンス方法はこちら!


ペレットストーブ
オーガモーターの固定ボルトを緩める

オーガモーターは左写真の様に六角穴付きボルト1本でオーガスクリューに固定されています。これを六角レンチ(二面幅:5mm)を使って緩めます。

固い場合は潤滑剤を塗布してネジ頭をハンマーで叩くと緩みやすくなります。

※外しやすい位置にない場合着火ボタンを押して外しやすい位置の所で止めて下さい。


ペレットストーブ
引き抜く

固定ボルトを緩めたら、オーガモーターを引き抜けます。


ペレットストーブ
ヒーターの正しい位置

ヒーターを元の位置に戻して下さい。燃焼皿に近すぎるとヒーターの耐久性(熱影響のため)が低下しますのでご注意下さい。

またヒーターが外側の管に触れないようにして下さい。着火失敗の原因になります。


ペレットストーブ
キー溝を合わせる

注意:再組する際は左の写真の様に固定ボルトの位置にオーガモーターのキー溝(平らな部分)が来るように元と同じ位置(角度)へ戻して下さい。

再び固定ボルト(六角穴付き)で固定すれば終了です。


左写真のように空気を取り入れる隙間を確保して下さい。